膣炎が治らない!

「膣炎が一向に治らない」あるいは「膣炎がすぐに再発する」とお悩みの女性は多いようです。

医療機関で治療をされる場合がほとんどでしょうが、(1)でも述べましたように、抗生物質(例:クロマイ)による治療にも限界があることを裏付けるかのような現象です。

実は、抗生物質で症状が一時的に緩和されても、半数以上の女性で頻繁に再発するのが現実。

これは、抗生物質は膣内の細菌バランスに影響を及ぼすため、再発リスクが高くなったり、耐性菌が出現するリスクが高まることがあるからです。

デリケートゾーンの悩み

膣炎は生命に危険が及ぶような病気ではありませんが、放置していても自然に治ることはあまりありませんから、どう転んでも「しつこい」病気と言えるかもしれません。

膣炎は不快で嫌なものですが、(1)でも申し上げたように頭の固い日本では『灯台下暗し』に気付かないだけであって、治療は可能なのです。

適切な治療によって快適な生活を過ごせるようなる可能性は大きく拡がっているのです。

膣炎の症状

膣炎とは膣の炎症で、成人女性の1/3が罹る、とても一般的な病気で、成人女性に加えて、幼児や老人でも見られることがあります。

膣炎にかかると膣の組織は赤くなり、腫れて、かゆみ等の症状がみられます。

また、おりものが増え、悪臭がしたり、痒みや、やけるような感覚を感じます。

膣炎の種類と原因

膣炎の種類

膣炎の種類は下記のように種々ありますが、最も一般的な原因は細菌感染によるものです。

  1. 細菌性膣炎:40~50%
  2. カンジダ症:20~25%
  3. トリコモナス:5~20%
  4. その他:15~20%

性交が原因かどうかの質問が多くあるようですが、これは一概には言えることではありません。

性交が原因の場合もあれば、性交を全くしていない状態でも起こります。

膣炎の原因

膣炎の原因は大きく分けて3つの要因に分類されます。

医学的な原因
  • 抗生物質の使用(他の病気の治療で使用した場合)による、膣内善玉菌の消失
  • 経口避妊薬の使用
  • 膣の頻回の洗浄
  • 妊娠、直近の出産
  • 肥満や糖尿病
物理的な原因

膣の粘膜の損傷・外部からの悪玉細菌等の侵入

  • 新しいパートナー
  • タンポンの使用
  • きついスラックス
免疫機能の低下

睡眠不足・ダイエット・ストレス疾病などによる感染に対する抵抗力低下

  • 免疫(体力)の全般的な低下
  • 過度のストレス(睡眠不足、過労)
  • 栄養不良(食事のバランスが悪い場合等)
  • 重篤な疾患

これらの原因に名を連ねている項目に関連するような行為は出来るだけ避けてください。

予防に勝る対策はありません。

膣炎の対策

細菌性膣炎の治療には抗生物質(多くの場合は、膣錠)が使用されます。

実際、抗生物質で高い効果が期待できますが、その一方で、悪玉菌だけでなく善玉菌も殺す場合があります。

そうなった場合に、どちらが先に再生するのか?

運よく善玉菌が再生してくれればいいのですが、如何せん、これは神のみぞ知るところです。

実際問題、(1)でも述べましたが、細菌性膣炎の再発率は50%を超えています。

欧米では、抗生物質療法を補うものとして、エビデンスの認められた方法として乳酸菌(プロバイオティクス)を積極的に用いる方法が大きな効果を上げています。

その背景には、【膣内の乳酸菌の役割】に注目した鋭い着眼があります。

頭の柔軟性に欠ける日本では、まだあまり知られておらず、その点では後進国と言えるのかもしれません。

【重要】膣内の乳酸菌の役割

健康な女性の膣内には多くの種類の常在菌が存在していますが、その大部分(75~95%)を占めているのがデーデルライン桿菌という乳酸菌の仲間です。

これは膣を感染から守る善玉菌です。

膣内の上皮細胞が女性ホルモンエストロゲンの作用で分裂を促進されると、上皮細胞から離脱し、ここに蓄えられたグリコーゲンは糖化酵素によってブドウ糖(グルコース)に代謝され、このデーデルライン桿菌はブドウ糖から乳酸を作ります。

その際に、殺菌作用を持つ過酸化水素をも産生することが分かっています。

この乳酸のおかげで膣の中はpH4~5くらいの弱い酸性状態が維持され、病原性のあるカンジダや細菌(感染症を起こす悪玉菌)が酸に弱いため、膣内を酸性環境に維持することで感染を防ぐ自浄作用を果たしています。

さらに、仮に病原菌に感染したとしても殺菌作用の強い過酸化水素がやっつけるという二重の防護壁を築いてくれていると言えます。

また、デーデルライン桿菌という「先住民」がいるお陰で新参者が侵入しにくい状態になると言うことも言えるかもしれません。

ですから、善玉菌であるデーデルライン桿菌が優勢であるバランスを崩さなければ、自浄作用によってトラブルが防げるわけですが、上記のような原因でバランスが崩れると一転して「しつこい」慢性的な病気、症状に陥ってしまうのですね。

最近(2017年)では、デーデルライン桿菌が、ジカウイルスや単純ヘルペスウイルス2型の感染を防ぐ可能性が高いとの研究までアメリカの学会で報告されています。

この、『灯台下暗し』的着眼方法を、日本に初めて導入したしたのが「ラクトフローラ」です。

2017年には、遅ればせながら目をつけて後追いする大手通販も出てきました。

また、似て非なる商品もチラホラ見受けられますが、実際の口コミを読まれれば、その差は歴然とするのではないかと思います。

「インクリア」に関しましては、追々、詳細を記して参ります。

但し、ラクトフローラとインクリアには決定的な違いがあります。

それは、何気なく商品説明を読んだだけの貴女であれば、見落としてしまっている可能性の大きい乳酸と乳酸菌の相違なのです。

この点は次々回に説明させて頂くとして、今は

  • 治療的な目的が強ければ強いほどラクトフローラが適しているということ
  • 特に病気ではないと診断された場合や美容的な目的も考慮される場合にはインクリアも候補としてもよい

という認識を頭に入れておかれて下さい。

デリケートゾーン講座はさらに続きます。

【ラクトフローラ】を学んでみる
【インクリア】
を学んでみる